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テ・アナウでの日々~ツトコスタッフブログ

ニュージーランド南島、テ・アナウを拠点にトレッキングが中心の自然を対象にしたツアーを催行する会社スタッフのブログです。

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TOP > ARCHIVE - 2009年07月

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10 日が経ちました by まるど

 梅雨が明けたと思ったら、九州では暴風雨、群馬では竜巻、と異常な天候の被害が出ています。



 大雪山系(トムラウシ岳・美瑛岳)で起きた大きな遭難事故から、10日ほど経ちました。テレビや新聞の報道は静かになり、観光庁が動き始める、というところで、落ち着いたように見えます。



 今回の事故では、その催行会社と、ツアーのガイドが、ツトコと関係がある会社、そしてガイドでした。



 その時、海外にいた私たちは、この事故を知ろうと、帰国後、先週末から今週にかけて、事故のニュース、それをまとめて考察したサイト、さまざまなブログでの意見、掲示板サイト、などなどを読み、旅行業界の人たちと話しました。



 *事故のニュースが全部検索できるサイト http://news.fresheye.com/clip/6033827/



 *事故のことをできるだけ分析し、まとめてあるサイトhttp://subeight.wordpress.com/2009/07/18/tomuraushi-2/



 



 山の中で、山岳ツアー中に、尊い人命が奪われる・・・、 今回の事故で、お亡くなりになられた方たちはもう帰ってはきません・・・。



 

 何故そうなってしまったのか、は、今後の道警の調査で明らかになり、その結果も報道されるでしょう。



 現場のガイドは皆、必死だったと思いますが、死亡者が出てしまうことは、ガイドとして、絶対に絶対に絶対にあってはならないことです。



 今回のツアーを催行した二社、4人のガイド(美瑛岳の2名はポーター)に対しては、起きたことに対し、嘘を付かず、保身せず、誠実に話して欲しいし、間違いがあるのなら償って欲しいと思います。





 この事故は、日本の山岳ツアーの問題点を沢山含んでいると思います。





 だから、当事者を責めるだけでなく、その結果を、山岳ツアーを催行している旅行会社全てが、ガイドをしている人全てが、そして、それにご参加されるお客さま全てが、きちんと受け止め、もう二度とこういったことが起こらないように、会社とガイドとお客さん、ばらばらではなく、皆で考えていかなくてはなりません。





 私が読んだ、掲示板の中には心無い言葉で、催行会社、ガイド、参加された方、を批判する書き込みもたくさんありました。



 しかし、その中で唯一、「鉄道・航空・海難事故のように、刑事裁判関係の絡みなく、”山岳事故調査委員会”を作るべきだ」と言う書き込みには、思わずうなずいてしまいました。



 本当は、利害関係のない、調査官・山岳関係の専門家、法律家、そして、心理学や医療のスタッフもいるチームが徹底的に調査し、ガイドやお客さんの心理状態、低体温症、なども分析して、今後の課題を整理する・・・。

 「個人登山」で起きた事故は、「個人責任」となると思いますが、ツアー登山」のように、会社・ガイド・お客さんの事情や状況が複雑に絡み合っている時は、こういう調査機関が必要でしょうね。





 さらに、願うのは、利益に傾きそうな会社さえも、教育してしまうような「ガイド」を育てること。



 これは本当に本当に大変なこと、ですが、それを真剣にやってくれる人が現れないでしょうか。





 ニュージーランドではアウトドアガイド会社が国から追認されています。

 だから、その国で山のガイド会社をやっている私たちにとって、「ガイド」として正々堂々とすることができます。その反面、このガイドを養成する「ガイド教育」は「使命」にもなるのですが、本当に大変です。

 

  私はお客さんに関すること、天は山のこと、では決して妥協しません。だから、ガイドのことで、何度、家に帰って、泣いたか、怒ったか、天との言い争いをしたか・・・。



 普段、天が言っているのは、

「山のガイドは航空機のパイロットと同じくらいリスクを背負っている」、

「普段が少しだらしなくても、山でびしっとしているヤツをガイドとして雇え」、

「花の知識は二の次、大事なのは緊急時にどのように動けるかなんだよ」、

は、こういう時、ホントその通りだし、そういうガイドなら、年齢が若いガイドの親くらいのお客さんでも、その指示に従う、と思います。



 でも、やっぱり、実際は大変。「何故、これが判らないのか」、と思うと嫌になることもあります。



 私たちが、たった数人でも感じるくらいですから、日本全国にいる沢山のガイドの力量を上げるのは至難の技、です。誰もやりたがらないでしょうね・・・。







 今回のことで感じたのは、ツトコは、皆さまのお蔭もあって、今まで何事もなくきたことのですが、そのことに、胡坐をかくのではなく、今回の事故も冷静に見て、スタッフ皆、身を引き締めて、やっていかなくてはいけない、ということ。



 そして、日本の山岳ツアーがもっと良い形になっていってほしい、ということ。





 お亡くなりになられた方のご冥福を祈りつつ、日本の、世界の山岳ツアーが、利益重視ではなく、皆が気持ちよく楽しめて、ガイドがプライドを持ってガイドできる、山岳ツアーになって行きますように。 
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| ツトコ・アウトドア・ガイズ | 01:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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